【※涙の物語】「クレヨンしんちゃん22年後の物語」ファンが作った作品が公開され、日本中が涙!!

「……それで?なんの用?」

「ああ。……風間くんさ、ひまわりのこと、どう思ってる?」

「……え?」

「率直に、今の気持ちを聞きたいんだよ」

「……どうって……」

「……」

「……」

一度苦笑いを浮かべた風間くんだったが、彼はすぐにオラの目を見た。
そして、顔を引き締めて、改めて口を開く。

「――当然、好きさ。出来るなら、彼女と添い遂げたい――」

「……」

「……」

……彼の目に、嘘はなかった。
彼の視線は、どこかに逸れることもなく、ただ真っ直ぐオラに向けられていた。

「……よかった……」

「……?」

オラの呟きに、風間くんは首を傾げる。

「……風間くん、ちょっと来てよ」

「え?」

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「いいからさ。付いて来て」

「……また、僕を連れ回す気か?」

「そんなんじゃないって。……ただ、あの日に戻るだけだよ」

「……どういうことだよ」

「いいからいいから」

「……」

少し、強引に風間くんを連れ出した。
彼は最後まで首を捻っていたが、今はそれでいい。
……とにかく、来てさえくれれば、それでいいんだ。

「――しんのすけ……ここって……」

オラが案内した場所で、風間くんは周囲をキョロキョロ見渡していた。
そこは、風間くんとひまわりが決別した場所。そして、オラが風間くんから全てを聞いた場所。
ひまわりの涙が生まれた場所。オラの葛藤が生まれた場所。
終わりであり、始まりでもある場所……
――あの、公園だ。

前の日と違い、空は晴れ渡っていた。日射しが木々に降り注ぎ、そして木々は、一生懸命に太陽に向かって葉を伸ばす。
少しでも光を掴むかのように。少しでも、温もりに近づくかのように。
……そう、太陽に、触れようとしているんだ。

「……風間くん、ほら……」

「……あれは……」

オラが指し示す方向に、風間くんは目を凝らす。

そしてそこにいた人物を見た時、彼は目を大きくして、名前を口にした。

「……ひまわり、ちゃん……?」

「……風間くん……」

「………」

公園の真ん中で、ひまわりと風間くんはお互いを見つめたまま、動かなかった。
何も言わず、ただ向かい合う二人。

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