「……これはまさか……結婚式の招待状!?」
「うん。実はね、僕、今度結婚するんだ」
チーターの口から、衝撃的な発言が飛び出した!!
「け、結婚!?だ、誰と!?」
「大学時代から付き合っていた彼女だよ。しんのすけくんにも、きて欲しいんだ。本当はまさおくんにも渡そうと思ったんだけど……渡す前に帰っちゃったし……」
チーターは困ったように笑みを浮かべた。やはり無駄にイケメン……
(――って、そんなことはどうでもいい!!)
「返事待ってるね。……じゃあ、僕はこっちだから。しんのすけくん、今日は本当にありがとう」
そう言い、爽やかな笑顔を見せたチーターは、手を振りながら帰っていった。
「……チーター、結婚するんだ……」
オラはしばらく、体に走った衝撃に身動きが取れなくなっていた。
「河村先生の奥さんってね、すごく美人なんだよ?まさに、お似合いのカップルって感じなの」
ねねちゃんは、笑顔でそう話す。
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(まあ、あれだけイケメンなら、そうだろうけど……って、今はそうじゃない!!)
チーターは結婚する。それをねねちゃんは知っているようだ。
そして彼女は、むしろ祝福しているように見える。
……まさかねねちゃん、今の関係を崩したくないってのは、こういう事情があったからなのか?
だとするなら、彼女はどれだけ茨の道を進むのだろうか……
感傷に耽っていると、ふと、後ろから声がかかった。
「――しんちゃん。ねねちゃん」
どこかで聞いたことのある、緩い声。その声の主は……
後ろを振り返ると、そこにはぼーちゃんがいた。
「あれ?ぼーちゃん、今帰り?」
「うん。二人は、何してるの?」
「しんちゃん、今日、フタバ幼稚園に遊びに来てたのよ。……ねえぼーちゃん、せっかくだし、三人で帰りましょう」
「うん。帰ろう」
ぼーちゃんは、笑顔で返事を返す。
そしてぼーちゃんとねねちゃんは、オラの前を歩き始めた。
楽しそうに会話をする二人。
ぼーちゃんはさることながら、ねねちゃんの笑顔には、どこか見覚えがあった。
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