【※涙の物語】「クレヨンしんちゃん22年後の物語」ファンが作った作品が公開され、日本中が涙!!

(……まさおくん。どうやらキミは、身も心も完全に負けているようだよ……)

心を色で表現するなら、この人は間違いなく白だ。そしてまさおくんは、どこまでも深い深い黒だろう。

(……明日、店を予約するか……)

その時点で、まさおくんを元気づける会の開催は、決定した。

「――あ、僕はこっちなので……」

三叉路に差し掛かったところで、イケメンはオラとは別の方向を指さした。

「わかりました。お仕事、お疲れ様です」

「いえ、しんのすけくんこそ。また今度、園に遊びに来てくださいね。桜田先生も、きっと喜びますよ」

「そうさせてもらいます。……あ、そう言えば、まだお名前を……」

「……え?」

イケメンは、驚いたように立ち止まった。

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「……ええと……」

「……やだなあ、しんのすけくん。僕ですよ……」

「……ぼ、僕?」

「忘れちゃったんですか?――バラ組の、河村やすおです」

「河村やすお?……って、もしかして……チーター!!??」

「あ、そのあだ名、懐かしいですね」

イケメン改め、チーターはクスクスと笑う。だからなぜ一つ一つの動作が、そんなにイケメンなのか……

(チーターって……えええええ!!??別人過ぎるだろ!!!!)

あまりの衝撃にフリーズしていると、チーターは手を振って帰り始めた。

「では、僕はこれで……」

「あ……はあ……」

衝撃から依然として解放されなかったオラは、力なく手を振り返すしかなかった。

……時の流れは、チーターをイケメンにメガ進化させたようだった……

「――しんちゃん聞いてよ!!」

それから数日後の夜、まさおくんは血相変えて家に飛び込んできた。
靴を乱雑に脱ぎ捨てたまさおくんは、そのまま居間にいたオラの元へ駆け寄る。

「あ、あの男のことを調べたんだけど……!!」

調べた結果……そんなもの、分かりきっていた。

「――チーターだったんでしょ?」

「そうそう!あの男、実はチーター……!!……って、何で知ってるの?」

まさおくんは、目を丸くしていた。

「この前、たまたま会ったんだよ。ねねちゃん、オラ達のこと話してたみたいだよ?」

「え!?ねねちゃんが、僕のことを!?」

(オラ達って言ったのに。ずいぶんポジティブなことで)

「で!?どうだった!?」

「どうって……」

「チーターだよ!話したんでしょ!?」

「ああ、そういうこと。少ししか話してないけど、いい奴だよ、彼」

無駄にイケメンだったけど。

「しんちゃん!騙されてるよ!」

まさおくんは激怒した!

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