【※涙の物語】「クレヨンしんちゃん22年後の物語」ファンが作った作品が公開され、日本中が涙!!

――幸せそうに、朗らかに笑うその笑顔……それは、確かさっき幼稚園で見た……

(………………まさか……)

……オラは、いつから錯覚していたのだろうか。

ねねちゃんが気になっているのが、まさおくんかチーターである、と……

(………まさか……ねねちゃんが言ってた、“気になる人”って………)

オラの中で、バラバラのパズルのピースが、一つになった。
そんなオラの前を、ねねちゃんとぼーちゃんは並んで歩く。とても、幸せそうに……

……さすがのオラも、まさおくんに同情するしかなかった。

確実に彼は今、かすかべ一の、不幸な青年であるのだから……

[add]

オラ的まさおくんの悲劇から、1ヶ月ほどが経過した。

まさおくんは、いまだにねねちゃんの本当の気持ちに気づいていないようだ。

そういう言い方だと、実はねねちゃんがまさおくんを好きなように聞こえるが、そういうわけではない。

日本語とは、同じ言い方でも様々な意味合いを持つものだと、一言添えておくことにする。

さて、オラはというと、会社であいちゃんが重役会議に出席している間に、あいちゃんの仕事部屋の掃除をしていた。
もっとも、もともと綺麗な部屋なわけで、掃除といっても、ビッカビカの机をさらに磨き上げるように拭くしかないのだが……

それはそうと、最近あいちゃんの機嫌が悪いことが多々ある。

黒磯さんに強く当たるし、たまにオラにも飛び火している。いったいぜんたい何事だろうか。

会社の経営は順調そのもの。あいちゃんの企画した事業も大当たり連発。

その見事な手腕を発揮させ続ける彼女は、成功とは裏腹に、時折思いつめたような表情をしている。

ボディーガード(ほぼ執事)としては、少しばかり心配なのは、言うまでもないだろう。

オラがコーヒーを作っていると、重苦しい音を上げてドアは開かれ、あいちゃんは帰ってきた。

「………」

あいちゃんは、やはり不機嫌な様子だ。

一直線に椅子に向かい、どかりと重い音を鳴らしながら座り込む。

続きをご覧ください!

次のページへ続きます

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください