【※ゾッとする怖い話】町の大人達が過剰な反応をする空き家があった。中学の時、友達6人で捜索した結果・・・

「見たの…?D子は引き出しの中を見たの!?」

D子のお母さんが私達に詰め寄りそう問い掛けます。

「あんた達、鏡台の引き出しを開けて中にあるものを見たか?」

「二階の鏡台の三段目の引き出しだ。どうなんだ?」

他の親達も問い詰めてきました。

「一段目と二段目は僕らも見ました…三段目は…D子だけです…」

言い終わった途端、D子のお母さんがものすごい力で私達の体を掴み、

「何で止めなかったの!?あんた達友達なんでしょう!?何で止めなかったのよ!?」

と叫びだしたのです。

D子のお父さんや他の親達が一生懸命で押さえ

「落ち着け!」

「奥さんしっかりして!」

となだめようとし、しばらくしてやっと落ち着いたのか、D妹を連れてまた二階へ上がっていってしまいました。

そこでいったん場を引き上げ、私達四人はB君の家に移りB君の両親から話を聞かされました。

「お前達が行った家な、最初から誰も住んじゃいない。あそこはあの鏡台と髪の為だけに建てられた家なんだ。

オレや他の親御さん達が子供の頃からあった。」

「あの鏡台は実際に使われていたもの、髪の毛も本物だ。それから、お前達が見たっていう言葉。この言葉だな?」

そういってB君のお父さんは紙とペンを取り、「禁后」と書いて私達に見せました。

[add]

「うん…その言葉だよ」

私達が応えると、B君のお父さんはくしゃっと丸めたその紙をごみ箱に投げ捨て、そのまま話を続けました。

「これはな、あの髪の持ち主の名前だ。読み方は知らないかぎりまず出てこないような読み方だ」

「お前達が知っていいのはこれだけだ。金輪際あの家の話はするな。近づくのもダメだ。わかったな?

とりあえず今日はみんなうちに泊まってゆっくり休め。」

そう言って席を立とうとしたB君のお父さんにB君は意を決したようにこう聞きました。

「D子はどうなったんだよ!?あいつは何であんな…」

と言い終わらない内にB君のお父さんが口を開きました。

「あの子の事は忘れろ。もう二度と元には戻れないし、お前達とも二度と会えない。それに…」

B君のお父さんは少し悲しげな表情で続けました。

「お前達はあの子のお母さんからこの先一生恨まれ続ける。今回の件で誰かの責任を問う気はない。

だが、さっきのお母さんの様子でわかるだろ?お前達はもうあの子に関わっちゃいけないんだ」

そう言って、B君のお父さんは部屋を出ていってしまった。

私達は何も考えられなかった。

その後どうやって過ごしたかもよくわからない。

本当に長い1日でした。

それから・・・

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