【※本当にあった奇妙なお話】夏休みの避暑地の別荘でのバイト。「別荘地で過ごせて金ももらえるのか、おいしいじゃん」と行ってみると・・・

翌朝、疲れとは明らかに違う理由で俺達の足は重かった。

重かったが、流石に今は昨夜のあれについて確認しないわけにはいかない。

俺とA、Bは近くに落ちていた棒を持ち、恐る恐る昨夜あれがいた辺りの藪を突付き始めた。

暫らくそうしながら別荘の裏側の藪を調べていると、

棒の先に何か柔らかい物が当ったのがわかり、

俺はAとBを「おーい、こっちになにかあるっぽいんだが」と呼んだ。

藪を掻き分けて見ると、それはヘドロ状というかなんというか、

どろどろしたなんだか良く解らない黒い色の物体で、

良く調べてみるとそこにあるだけでは無く点々とあちこちに落ちていて、

後をたどっていくと別荘の裏の壁にもベチャッという感じで張り付いていた。

更にその物体の後を辿ってみると、

どうも別荘の縁の下のほうにも跡が続いているように見えた。

が、それ以上は何も無い。

縁の下のほうも見てみたのだが、

入り口の辺りに例のどろどろした物体があるだけで、奥のほうには無さそうで、

俺もAもBもなんか妙に期待はずれというかgdgdになってしまって、

そのまま微妙な空気のまま引越し作業の続きをする事にした。

昼過ぎ、2階部分がある程度片付き出し、そろそろ休憩しとくかとBと話していると、

1階にいたAが「ちょっとこっち来てくれ」と俺達を呼んだ。

1階に下りていってみると、Aは例の雨漏りがして床が腐っているという

廊下の手前辺りにいて、俺達を手招きしている。

Bが「どうした?何かあった?」というと、

Aは「この奥で何かガサガサ音がするんだが…何かいるんじゃねーか?…昨日のあれとか…」

と真顔で言っている。

俺は一瞬ゾクッっとしたが、ビビってることを悟られないように

「じゃあ確認してみるか?」と、行きたくは無いが廊下の奥の方へと歩いて行こうとした。

すると、奥の方からガサッ!ゴトッ!ガサガサ!と何かが蠢く音が聞こえてきた。

全員ビクッ!としていると、Bが「…動物でも入り込んでんじゃねーの?」と

明らかに自信無さそうに言っているが、昨日の今日なので流石に怖い。

しかし確認して安心したいという気持ちもある。

そこで・・・

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