【※本当にあった奇妙なお話】夏休みの避暑地の別荘でのバイト。「別荘地で過ごせて金ももらえるのか、おいしいじゃん」と行ってみると・・・

初日は午後からの作業ということもあり、

ある程度片付いている最初に説明してくれた奥側の建物の二階の荷物を

1階に降ろす作業をし、夕方にやってきたさっきとは別のおじさんのバンに荷物を乗せ、

1日目の作業を終らせた。

俺達はかび臭いほうの建物に泊まる気はなかったので、

さっき作業をした方の建物のリビングに寝泊りすることにし、

夕食を食い風呂に入ると、疲れていたこともあり早めに寝てしまった。

翌朝、朝飯を食っているとBが変なことを言い出した。

「昨日さ、夜変な音聞かなかったか?」

Aが「変なって?」と聞くと、

Bは「いや、夜ちょっと目が覚めてトイレいったんだけどさ、

その時に外から何かを引き摺るような変な音聞こえてきたんだよ…、

なんか気味悪くてさ」という。

俺はBが俺達を怖がらせようとしてるんだなと思い

「またまたー」と笑いながら言うと、

Bは真顔で「ネタじゃねーって、マジ聞いたんだって」と言い返してきた。

俺は予想外の返事にちょっと面食らっていると

Aが「じゃあちょっと作業の前に周りを確認してみるか?」と提案してきた。

飯を食い終わった俺達は、Aの提案どおり別荘の周辺をちょっと散策してみる事にした。

が、周辺を散策してみたが、草が生い茂っていて先に進めない場所なども

あったにはあったが特になにもなく、

Bが動物の歩く音でも聞いたんじゃ無いかという話で落ち着いた。

その日はそのまま奥側の建物の片づけをし、

もう1日くらいかかるんじゃないかと思ったが意外と早く

その日のうちに全て運び出せ、作業を完了することができた。

その日の夜、俺が寝ていると隣で寝ているBが俺を起してきた。

BはAも起したらしく、「こんな夜中に何なんだよ」と迷惑そうに聞くと、

Bは「耳澄まして外の音聞いてみろ」と小声で言って来た。

俺とAは何なんだよ…と思いながら聞き耳を立ててみると、

ズズ…ズズ…と何かを引き摺るような音が聞こえる。

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