怒髪天を衝くという言葉があるけど、その時はまさにその心境だった。
もしもそのときまだ息子が意識を取り戻していなかったら、
パニックになるか義両親を殴り倒しにいったかもしれない。
でも息子は意識を取り戻して命に別状はないといわれていた。
だからすーーーっと頭の中心が冷えた。だから冷静に義両親に対して言えた。
「お義母さんは息子がなくなってもいいと思っていたんですか?」
「なにいってるの!そんなことおもうわけないじゃない」
「じゃあなんですぐばれる嘘をついたんですか?
こんな嘘、息子が目を覚ましたらすぐばれますよね」
「・・・・」
「息子の目が覚めなければいいと思っていたんですか?」
「・・・・」
「そもそも、無理矢理救命胴衣を脱がそうとすることが息子の命を危なくさせたんですよ。
息子をどうする気だったんですか?」
「・・・・」
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「孫の命よりも自分が『カッコイイ』と思う格好をさせる方が大事なんですか」
「助けてくれたこの人が本当のことを教えてくれたからいいけれど、
このことがなければ黙っているつもりだったんでしょう」
「息子が目を覚ましても口止めするつもりだったんですか」
「孫の命よりも自分の責任逃れのほうが大事だったんですね」
他にもいろいろ言ったけど覚えていないや。しゃべっているうちに意識朦朧としてきちゃったから。
座った目をしたまま一本調子で義両親を問い詰め続ける私を見て、
ダンナはヤバイ!と感じたらしい。義両親を無理矢理病院から追い出した。
私はそのあとカウセリングルームみたいなところに連れて行かれて、
女医さんからいろいろ話を聞かれているうちに落ち着いてきた。
息子は一晩入院して次の日に退院しました。
それから・・・
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