問い詰めたいことはあったが、とりあえずちょうど来た救急車に飛び乗り私に連絡。
私は息子には
「釣り=救命胴衣。自分の命を守るために必要なこと。じゃなきゃ絶対に釣りにはいかせない」
と何度も言い聞かせて息子も理解しているし、何より息子自身が
「救命胴衣カッコイイ」ととても気に入っている。だから自分から脱ぐことは考えにくい。
そのことを義両親に言っても義母は「マゴちゃんが暑いって脱いだの」しか言わない。
義父は黙っている。
なんか嫌な感じがした。
そうこうしているうちに息子が目を覚ました。
ちょっと水を飲んでパニックになっただけで、
救助も早かったから大事に至らなかったみたいだった。
泣いた。うれし泣きで涙ダダ漏れだった。
息子の無事を確認して言葉を交わしてぎゅーっと抱き合った後、
まだちょっと検査があるからと息子が別室に連れて行かれた。
そこに救助してくれた人が息子の様子を見に来てくれた。
意識が戻ったことを言うとその人も泣いて喜んでくれた。
どうやら同じ年頃のお孫さんがいるらしい。
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救命胴衣さえ着ていればこんなことにはならなかったのに・・・全くうちの子は・・・というと、
その人は「息子さんを責めたらダメだよ。おばあさんが無理やり脱がしたんだから」と。
えっ!!と思って義両親のほうを見ると二人の目が泳いだ。
どういうことだ?とダンナがドスを聞かせた声で聞くもだんまり。
すると救助してくれた人が
「おばあさんがお孫さんに『そんなの着ていたらかっこ悪い。それに暑い。
背中にあせもができるから脱げ』と無理やり脱がせていたよ。
気になったからずっと聞いていた。
そのあとすぐにお孫さんはよろけて海に落ちた。私も気にかけていたからすぐ救助できたんだよ」 と。
義両親は「え、いや、あの・・じつは、その・・・」とうろたえまくっている。
おじさんの言うことが真実だとわかった。
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