【※怖い話】「ねえ、お兄ちゃん『さかな』と『みぎ』って書いてなんて読むん?」そう聞かれた俺。このあと不思議なことが次々と・・・

学校は夏休みに入り、姉も俺のことを心配して

早めの盆休みを取り、就職して初めて実家に戻ってきた。

「あんた大変やね。大丈夫?病院何件も変えても直らんのやて?」

「おう…それよりネーちゃん、この咳って俺に何か霊みたいなのが憑りついているとかが原因じゃないんか?」

俺は冗談めかしく聞いてみた。

姉だったら何か見えるかもしれないし、逆に何かが俺に憑りついてくれててそれが原因のほうが有難い。

お祓い事をすれば咳は直るわけだから。

俺はそう思い姉の答えを期待した。

しばらく姉は考え込み

「何も見えんね。て言うか会社入ってからあんまりそういうものは感じんようになったんよ。」と言った後

「でもあんたが言うようにそうかもしれんね。ちょっと待ってて。ある人に電話してみるから。」と部屋を出て行った。

しばらくして姉が戻ってきた。

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「会社の先輩に連れて行って貰ったバーがあるんよ。

そこのオーナーは結構な年の女の人なんやけどその人の霊視は凄いって評判なんよ。」

その女性オーナーは毎日店に出るわけじゃないが姉が初めて店に行ったとき、

たまたまその女性オーナーがいて、姉を一目見て『あなた鍛えればいい霊能者になれるかもね。

でも今はその力もだんだん弱くなっているけど』と言ったらしい。

なんでも店の営業とは別に週1回だけ土曜の昼間に店を開け占いて言うか霊視をやっているとのこと。

予約は半年先まで埋まっていて芸能人とか野球選手や政治家なんかも見てもらっているらしい。

一例だけど、ある芸能人が1ヶ月間に渡る舞台の成功について占ってもらったとき

講演の中止をその女性オーナーは勧めたが今さら中止になんかできないって

その芸能人は舞台を続けたところ公演中大きな事故が起きたってこともあったらしい。

姉はその店の常連の会社の先輩に電話を掛け俺の窮状を訴え予約を頼んだ。

そして、その先輩はなんとか2週間後の霊視の予約をその女性オーナーから取り付けてくれた。

俺の父親は『そんなもの』と鼻で笑っていたが母親はわらをも掴むって感じで大賛成してくれた。

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