ですが、徐々に増える明かりの灯っていない空き家の数々
(当時うちの町は人が来てから家を建てるのではなく、
最初に家ばかりを沢山建てて、ある程度家が増えてから人を
呼び込むという方法で住宅街を増やしていました)
に私は少しずつ口数が減っていきました。
部活も終わった時間ですので、夜7時位だったでしょうか。
がらんとして空き家ばかり並んだ道は、当然ですが一切の生活感や温もりが感じられず
冷たげで不気味に感じたのを覚えています。
そんな住宅街の真ん中に、不自然な空き地がありました。
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周りは住宅が建っているのに、そこだけはぽつんと空き地なのです。
かなり前から空き地だったらしく、雑草も当時の私の膝下位まで生い茂っていました。
(なんで、ここだけ家がないの?)
当時の私は、そう疑問に思ったのを覚えています。
他に住宅を建てるのに向かない土地は幾らでもあるし、
見た感じはそんなに住宅を建てるのに向かない土地に見えなかったからです。
ただ、本能というのでしょうか。
その土地を見た瞬間、何か激しい違和感の様なものに襲われたのは覚えています。
周りと、何かが違う・・・・・。
そんな得たいの知れない感覚でした。
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