俺はようやく、どうしようもないほど彼女に惹かれていることに気付いた。
彼女のことを考えない時が無い。
俺はこの気持ちを告白することを決意した。
彼女の病室の前まで来たのだが、いざ取っ手に手を掛けると、緊張のあまり手が震えた。
一度、深呼吸をして気持ちを落ち着けてから引き戸を引いた。
その日は冬にしてはよく晴れた暖かい日であり、
柔らかな日差しが窓から差し込んでいたのをよく覚えている。
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彼女はその光に包まれながら読書をしていた。
いつもの童顔で可愛らしい雰囲気とは違い、どこか大人っぽい感じがして、思わず見惚れた。
俺が来たことに気付いた彼女は、いつものようにニッコリ笑って本を閉じ、
それからはいつもと変わらない時間を過ごした。
その中で、
「大事な話があるんだけど、聞いてくれるかな?」
と切り出した。
彼女が頷いたので、思いの丈を紙に書いて渡した。
すると・・・