黒塗りのレクサスから出てきたのは・・・
勢いよく開けたドアから出てきた人が開口一番にこう言った。
「叔父貴!大丈夫ですか!?」
その瞬間にさっきまでヘラヘラしてたホスト達がフリーズ。
周りの野次馬達のほとんどがサーッと引き上げてその場から立ち去って行った。
車から出てきた色黒の黒いスーツ姿で恰幅の良いおじさんは、どう見てもその筋の人。
おじさんは叔父貴と呼んだおじいちゃんの傍に駆け寄って「何があったんですか!?」と焦っていた。
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それでもおじいちゃんは物腰の低いまま、ゆったりと先程の事を話し出した。
「いやぁ僕がね、この方達に『粗相』をしてしまってご迷惑をお掛けしてしまったんですよ。
こちらが謝っても大変ご立腹でね、どう詫びればいいかと思ってねえ…」
おじさんは、電柱の近くで転げ落ちてる杖と、青ざめたホスト達を見比べて、
何かを察したように頷いた。
「うちの叔父貴がエラい迷惑かけたみたいやな。ちょっと話聞きたいから車乗ってもらおか」
とホストに詰め寄った。
言い訳をし始めるホスト。しかし…