いえ、そんな、悪いですし大丈夫です。と答えた。
オバチャン「ケン君も喜ぶわ~是非止まっていって」ニヤァ
大丈夫です。とまた答えた。
オバチャン「泊まっていきなさいよ!!!!ケン君が可哀想でしょ!!!!」
怖かった。でもこんな家に泊まるのはもっと怖い。やられる方がもっともっと怖い。
選択の余地なんてなかった。泊まることにした。
泊まる振りしてどこか隙を見つけて逃げることを計画した。
俺はケン君の部屋でケン君と一緒に寝ることになった。
こんな気持ち悪い人形と一緒に寝るなんて嫌すぎた。
ケン君の部屋に布団を敷いて貰った。
オバチャン「良かったわね~先生と一緒に寝れて~」ニタニタ
とか言っていた。本当に怖い。
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オバチャン「トイレはダイニングの隣だから、後二階には行かないでね」ニマニマ
とのことだった。
先ずはオバチャンが寝静まるのを待ち、ケン君の部屋で待機していた。
携帯電話を忘れたことを非常に悔やんだ。携帯があれば助けを呼べたのに。
深夜になれば寝るだろうと深夜まで待つことにした。
その時は10時半過ぎだった。
特にやることもないので布団の中でうずくまった。
気が付くと深夜一時。いつの間にか寝てしまっていたようだった。
もうオバチャンも寝ただろうと脱出を決行。
鞄を持ち、玄関に忍び足で向かう。
一歩…また一歩……。心臓の鼓動だけが響いた。
「なにをやっているの?」
ビクゥッ!!もうね……終わったと思ったね…
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