こんにちわーなんて言いながら近づき、よく見るとさ……
人形…だったんだよね……。
人形つっても手作りのような感じで子供ぐらいのサイズはあって洋服を着ていた。
ヤバかったのは顔。
無機質な布に点が三つあるだけだった。
マリオにヘイホーっていう敵キャラいるじゃん?あれを想像して頂きたい。
オバチャン「家の息子です」ニタァ
マジに血の気が引いた。この家マジにヤバイ。本当にヤバイ。
えっ……?人形……ですよね?って言ってしまった。
これが不味かった。
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オバチャン「はぁ!?!?!?何言ってるの!!!!家の息子よ!!!ケン君!!!」
突然の大声とオバチャンの豹変ぶりに涙が出た。
本当にヤバイ。やられるかもしれない。
なんとか穏便に済まして帰ろうと思った。
分かりました!分かりましたから!って言って、
ケン君!!お兄さんと勉強をしようか!!って言ったら、またオバチャンがニタァってして元に戻った。
当然ケン君は返事をしない。当たり前である。人形なのだから。
勉強と言っても相手は人形なのでひたすら俺が人形に向かって喋るだけである。
ここからの四時間は本当に地獄だった。
10分の休憩を入れても苦痛だった。
ここはbe動詞だからこうなるんだよ~とかこれは連用形だからウだね~とか
四時間ひたすら一人でやる。
オバチャンはその様子を後ろでニタニタと眺めていた。
本当に気持ちが悪かった。
そして・・・
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