「○○町まで」
「××重機へお願いします」
M子さんの自宅に近づいたので、目印になる某有名メーカーの
建設機械置き場を運転手に告げた。
M子さんの自宅は、建設機械置き場に隣接した
小さな用水路を渡った農道沿いにあり、車は入れない。
『お仕事、大変ですなぁ。夜勤か何かで?』
運転手が話し掛けてきたが、M子さんは疲れていたし面倒なので
「ええ、まあ」
などと曖昧に答えた。
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建設機械置き場に近づいたので、
財布からタクシー代を出そうとしていると運転手が言った。
『お客さん、××重機の人?』
お節介な運転手だな、いったい何が言いたいのだろうか?
「いいえ。違いますよ」
と強く言うと、何とタクシーは建設機械置き場を通過して行く。
ビックリしてM子さんは
「ああ、ここです、ここで・・・」
「運転手さん、ここで良いですよ!」
ムッとしたM子さんが言うと、運転手は走りながら
『お客さん、火曜日にも乗ったでしょ?』
と言った。
そういう間にどんどん走って行く・・・
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