怒鳴り散らす爺様と横でひたすらおじぎと言うかペコペコ頭を下げている婆様。
とりあえず問われた事に答えようと口を開きました。
俺「この店で家具・住居設備を担当補助している者です。」
爺「大学卒業してんか!」
俺「いえ、専門学校です。」
爺「はっ、そうやろな、教養のなさそうな顔や。しょーもないもん相手にしてしもた。
こんな低脳相手にするのはワシは嫌や。お前、あとやっとけ。」
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と、婆様に言い残して風除室でタバコとか吸い始める爺様。
一人取り残されてもペコペコ頭を下げていた婆様、俺に近寄ってきました。
婆「すいません、すいません、ごめんなさいねぇ、言い出したら聞かない人で…。」
俺「はあ…。しかし、この状態では返品には応じられませんよ。」
婆「何とかうちの人の言うとおりにしてはいただけないものでしょうか…?」
俺「…すいませんが、できません。」
婆「そこを何とかお願いします!」
俺「あのですね、ご自分で組み立てを失敗されたのでしょう?
それは当店の責任ではないので、新しいものを出せといわれても無理なんです。」
婆「それはそうですけど…もう、何でそんな意地悪をされるのですか…?」
婆様は俺が意地悪をしているとネチネチと言い始め、十五分近く押し問答。
そうこうしてるうちに一服してた爺様がまた戻ってこられました。
爺「おうおうおう、お前もたいがいアホなやっちゃのー。
やいやい言いよる間があったら今の時間で組み立て終わって、
気持ちよく別れられとったんと違うか?この低脳が。」
俺「…」
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