貴重な抗体を持つジェームズさん
彼が献血を始めたころ、オーストラリアでは毎年数千人の赤ちゃんが亡くなっていました。
命は助かっても、脳に障がいがあるという子どもも多かったのです。
原因は・・・Rh式血液型不適合妊娠。
これはRh(-)という種類の血液を持つ母親が、
Rh(+)の血液を持つ子どもを妊娠することで起こります。
これが起きると、母親の体内のたんぱく質が子どもの赤血球を破壊し、
身体にさまざまな影響を与えるのです。
場合によっては、流産を引き起こすことも・・・
その治療のための抗体を持っていたのがジェームズさんだったのです!
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全面的な協力の末、1967年、初めてジェームズさんの血液から
抗体を含んだ製剤が作られ、実際に投与されました。
それからおよそ60年間、彼は血液を提供し続けています。
オーストラリア国内にある全てのこの抗体は、ジェームズさんの血液から作られたものなのです。
そしてこの製剤が240万人もの子どもを救ってきました。
そんなジェームズさんですが・・・
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