朝目覚めると、体が異常にだるく感じた。
全身の関節が痛み、喉が痛くて呼吸するのも億劫だった。
しばらくすると、登校時間になってもおきてこない息子を叩き起こそうと
鬼の形相をした母親が、部屋の扉を乱暴に開けた。
「いつまで寝てるの!!早く学校行きなさい!!!」
そう怒鳴ったかーちゃんだったが、
俺の様子を見るとキョトンとした顔をしてベッドに近づいてきた。
「なに、あんた。熱でもあるの?」
「…………(うん)」
「早く言いなさいよ!悪くなったらどうするの!?」
「…………(大声出さないで、頭痛いの)」
「まったく、ちょっと待ってなさい。薬もってくるから」
「…………(ありがとう)」
それから三日間はひどいものだった。
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40.0℃近い高熱が続き、水でさえも口に入れたらすぐに戻してしまう。
病院に行っても原因は不明。
でも水すら飲めないからどうしようもなくて、結局入院した。
そしたらなぜか1日で治った。
医者も首をかしげていたが、翌日には退院の運びとなった。
迎えに来てくれたの母ちゃんが「お昼ごはん何を食べたい?」ときいてくれて。
それに対して「別に何でも良いよ」と答えようとしていると・・・
対向車線からトラックが突っ込んできた。
母ちゃんは肋骨3本で済んだが、俺は右腕を解放骨折、右膝の前十字靱帯断裂と半月版損傷。
右脛骨粉砕骨折で病院に逆戻り。
でもまだ、これで終わらなかった・・・
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