しかし、私の横で黙って聞いていた旦那だけは、
その場の誰とも違った感情だったのです。
『先生、何ですって?
ダウン症だから何なんですか?
あなた、命を取り上げる身として恥ずかしくないのですか?
ダウン症だろうと私の子に変わりはない。
”残念”という言葉を撤回してください。
ダウン症というだけで哀れむ事が、そう思われるのが普通なのですか?
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残念ってハッキリあなた言いましたよね?
残念じゃない!残念なんかじゃない!!』
大声を上げる旦那。
私はこんなに怒りを露にする旦那を見た事がありませんでした。
しかし、そんな旦那を横目で見ると、
手は震えて目元には大粒の涙が溢れていたのです。
この旦那の言葉を聞いて、まず私自身が恥じるべきです。
母親として失格だと強く自分を責めました。
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