40: 名無しさん@おーぷん 2015/09/06(日)08:14:35 ID:Z5v
「ご両親もあの世で浮かばれないわねぇ・・・本当に貴方だけいらないのよ」
「別に私が貴女方の血筋になるわけでは無いですし、
もとより妹が結婚しても、そちらに干渉する気なんて全くありません」
そう伝えても、親戚になってしまうことには変わりは無い。
と、先日言われたことに加えて、妹と絶縁して、その筋を断ち切って欲しい
まで言われてしまい、私もついに冷静でいられなくなって来てしまった次の瞬間でした。
いきなり義弟が私と義母の会話に割って入るや否や
「母さんお義兄さんに何て事言うんだ!!」そう、怒鳴りつけました。
向こうからすれば居るはずもない相手がいきなり出てきて怒鳴るものだから
しどろもどろになって「え?え?」と、半ばパニック状態になっているようでした。
「第一、母さんは大学に出たっていったって、地方の何勉強するのかよくわからない所で、
お義兄さんに威張れるような大学じゃないだろう!!それをなに偉そうに言ってるんだよ!!
それに比べて、お義兄さんは中学の頃から自分の夢をしっかり持ってそれを実現するために、
料理の専門まで通って、ご両親を失ってからも自分の人生投げ打ちながらも、
自分の夢と両立して妹ちゃんを立派な大学(早慶MARCHの何処かです)
まで進学させて育ててる!!恥ずかしい事なんて一つもない!!
むしろ親戚にそういう人が出来て誇るべき事だろ!!恥ずかしいのは、むしろ今の俺だよ!!」
一字一句正確とはいえませんが、義弟は叩き込む様に義弟母へ怒鳴り上げました。
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すると、義弟母も黙ってはいませんでした。
「貴方は黙ってなさい!!育てたと言っても中学からなんて育てた内に入るもんですか!!
赤ん坊の頃から育て上げてこそでしょう!!あいつがやってるのは育児ごっこよ育児ごっこ!!
何が誇れるもんですか!!」と、私の事でどろどろの親子喧嘩が暫く続きました。
そして義弟母が結婚後別に同居もしないし、妹夫婦に干渉するつもりもないし、
姑の嫁いびりなんて事も興味が無いと言い始めた時でした。
「お義母さんいい加減にしてください」
酷く落ち着いていながら、冷たさを感じる口調で妹も会話に入ってきました。
それを聞いて義弟もハっと割れに返ったようで押し黙ると、妹は続けて話し始めました。
「両親が浮かばれない?冗談言わないでください。父も母も絶対に喜んでいます。
そうでなきゃおかしい、お兄ちゃんは父と母の残した店を今もまだ続けていますし、
私をここまで育ててくれたのですから。それに育児ごっこと言いましたよね?
確かに親が子供を育てるのとは少し違ったかもしれないし、
私も途中で道を外れそうになった事もある
でも、お兄ちゃんが私をここまで育ててくれた数十年を
ごっこと言うのはお義母さんでも許さない・・・許さない・・・許さない!!
お兄ちゃんは私が胸を張って言える、
この世に残された唯一のお兄ちゃんでお父さんなんです!!」
私はその言葉を聞いて、こんな状況になりながらも、気づけば泣いていました。
義弟母から言われたことの悔しさや、妹夫婦が自分の事をそんなにも思っていてくれた事、
全てがめちゃくちゃに絡まって、どういう感情で今自分が泣いているのかすらわからない状態で、
しずかに泣きました。